無意識を支配する、催眠の世界
催眠・・・脳が創り出す神秘の世界。
それは・・・誰もが同じように体感できるものではありません。
音が奏でる甘美な世界や味覚の微妙なハーモニーを味わえるかどうかはあなた次第なのです。
日常では決して体験することができない、幻想の世界や非現実的な自由な精神世界が催眠状態で展開します。
人の心が催眠暗示を抵抗なく受け入れる時、
催眠状態を深めるプロセスによって、人の心は異次元の世界に浮遊できるのです。
催眠の渦に心が沈むと、時の流れを忘れ、深遠な夢の世界に漂う。
そこでは、無限の可能性が心を包み込み、内なる宇宙が輝きを放つのです。
さらに、
催眠は無意識の領域、心の深層に働きかけ、心の問題を解決することができるテクニックでもあります。
催眠を駆使することで、人の心や脳機能は変化します。
もちろん、
人が変わるためには、無意識の世界を変える必要があります。
トラウマなどの障壁を超えて、心を自由に解放するためには、催眠の活用は非常に有益です。
なぜなら、
催眠状態は、意識による干渉を排除した特殊な精神状態です。
そうして、
変化した無意識を安定させ維持するためには、理性による無意識領域の制御という援助が必要になります。
理性の協力を得るために、理解と納得という手順を踏む必要があります。
これらは催眠効果を持続させるために必要な手順なのです。
催眠の世界は、眠っている脳の状態に近いのです。
眠っている脳の状態とは、脳内ホルモンの分泌状態の変化もその特徴です。
人の脳は、起きている時(覚醒時)と睡眠時とでは、脳内でのホルモンの分泌状態に変化が現れます。
催眠状態は、多少の意識を伴ったまま(言語が理解できる)、脳内ホルモンの状態から見れば睡眠時に似通っているといえます。
明治時代の催眠に関する書物を紐解けば、
催眠の定義を「言葉の交通がある睡眠状態」と表現されている本がありました。非常に面白い表現だと思います。