催眠・・・脳が創り出す神秘の世界。
それは・・・誰もが同じように体感できるものではありません。
音が奏でる甘美な世界や味覚の微妙なハーモニーを味わえるかどうかはあなた次第なのです。
日常では決して体験することができない、幻想の世界や非現実的な自由な精神世界が展開します。
さらに、
無意識の領域、心の深層に働きかけることができるテクニックでもあります。
催眠というテクニックを駆使することで、人の心、人の脳機能は変化します。
もちろん、
人が変わるためには、無意識の世界を変える必要があります。
トラウマなどの障壁を超えて、自由に心を解放するためにも、催眠の活用は非常に有益です。
なぜなら、
催眠状態という、特殊な精神状態は、意識という邪魔立てする力を排除した状態が必要なのです。
そうして、
変化した無意識を安定させ維持するためには、理性による制御という援助が必要になります。
理性の協力を得るために、理解と納得という手順を踏む必要があるのです。脳科学的に表現すれば、
無意識の領域=大脳辺縁系
理性の領域=前頭前野領域
ということになります。
催眠の世界は、眠っている脳の状態に近いのです。
眠っている脳の状態とは、脳内ホルモンの分泌状態の変化もその特徴です。
人の脳は、起きている時(覚醒時)と睡眠時とでは、脳内でのホルモンの分泌状態に変化が現れます。
催眠状態は、多少の意識を伴ったまま(言語が理解できる)、脳内ホルモンの状態から見れば睡眠時に似通っているといえます。
明治時代の催眠に関する書物を紐解けば、
催眠の定義を「言葉の交通がある睡眠状態」と表現されている本がありました。非常に面白い表現だと思います。
催眠状態の、脳内ホルモンの変化による現象としての説明をしたいと思います。 続く>>>