デフォルト・モード・ネットワーク
われわれの脳は意識して何かをしていない時にも活動していて、意識している時の20倍ものエネルギーを消費している。このベースラインの活動を示す領域はデフォルト・モード・ネットワーク (default mode network: DMN) と名付けられ、記憶に関与したり、将来の出来事への準備に関わっている。さらに、アルツハイマー病、うつ病、自閉症、また統合失調症において、DMN と重なる領域に異常が見られることから、DMNの異常と病気が結びつく可能性も示唆されている。
人は静かに目を閉じて心を内なる世界に向ける時間も必要なのです。
瞑想という行為は、心を無にするといわれるような究極の世界を目指すことよりも、もっと気楽に日常の生活に取り入れて欲しいものです。
肉体を程よく弛緩(力を抜いてリラックス)させ、極力外部からの情報を遮断して、思考を内なる世界に向けることです。
思考を内なる世界に向けることを、難しく考える必要はありません。
ただ、ゆっくりとした呼吸をし、心の状態を沈めて、これまでの人生における様々な出来事を思い起こすだけでも良いのです。
そこから、将来の方向性が見えてくることもあるでしょう。
瞑想(meditation)における作法や技法にこだわる必要はありません。
そうした研究は、もっと先でも良いのです。
まずは目をつむり、ぼんやりと何かを考えながら、自然とあなたの脳が外部からの情報を意識的に遮断した感覚に馴れていきましょう。
それだけで良いのです。そうした時間が確実に、あなたの脳と人生や健康にとっても大きな価値を生み出します。