大脳皮質とは、脳の表面を覆っている神経細胞が集まった組織です。
大脳半球全体の画像を見て、脳の内部全体が神経細胞の固まりのように勘違いしてしまうものですが、実際はそうではありません。
厳密にいえば、大脳半球の表面を覆っている皮質は、新皮質と呼ばれ6層構造からなる組織で比較的最近に進化した皮質なのです。(例えば、海馬は重要な皮質ですが、新皮質ではなく3層構造からなる皮質です)
脳の深いしわ(脳回)の表面の3〜4mm程度の厚み部分(脳の表皮)が、いわゆる新皮質なのです。
その内部は、神経細胞から伸びた軸索(電気信号が送られるケーブル)なのです。この軸索は漏電しないようにミエリン鞘と呼ばれる脂肪で被われていますので、大脳半球は身体で一番に油っぽい臓器なのです。

脳回:脳の体積を増やさずに大脳皮質の量を増やす効果を持っている。