心の病を治す相談を受けた時に、治していく過程での説明に苦慮します。
それは、記憶に無い過去の出来事、意識化されていない記憶などが、どのように心の病に関係しているかを短時間で理解してもらうため苦労するのです。
人ぞれぞれの知識や理解にける傾向に違いがあります。
それらを考慮に入れて、説明しなければならないのですが、一般に普段思い出すようなことも無い過去の環境から受けた影響が、長い時間をへて現在の心の病の原因になっているなど繋がりにくいものです。
記憶がそうであるように、過去は時間の経過とともに子供時代のトラウマなど薄れるものだと勘違いされています。
また、記憶に残っていない幼児期の環境などが、なぜ今この精神的・肉体的苦痛を作り出している心の病と絡んでいるかなど、専門的知識を学ぶ機会が無い限りリンクしないでしょう。


無意識の世界は私たちが意識している世界とは別世界なのです。


意識の世界は無意識からの情報の伝達によって成り立ちます。
情報が伝達されなければ、無意識の反応と働きの内容は意識化できません。


私たちの無意識の領域でどのような世界で、生きている中でどのようなことが起こっているのでしょう。
生きている中とは、起きている時や眠っている時のことです。
そうした時間における脳の無意識領域の活動を知る必要があります。


そのためには、私たちの起きている時間(意識の覚醒時)だけではなく、眠っている時間(睡眠時)の脳活動を知る必要があります。
それには、夢を見ている時の、意識と無意識領域の脳内の活動とその意味も重要になるでしょう。


脳の不思議な世界とその働きが、私たちの“心の世界”を創り出しているのです。









マインドタイムの説明。
意識化することの時間の説明をする。