ニューロンの軸索や樹状突起に流れる電気信号は、数ミリ秒単位の高速です。それゆえに意識と無意識の世界が脳内に生じてしまうのです。
脳内の活動を意識化できるためには、約500ミリ秒(2分の1秒)の時間が必要になるといわれています。そんな長い時間かけて反応すること自体が少ないのです。
トラウマといえる記憶からの働き掛けもそんなに長時間続きません。それゆえに、私たちの心にはしっかりと反応が出ても、何がそのような反応を創り出しているのかを意識化することができないのです。

また、ニューロン同士が繋がる、シナプスで放出される神経伝達物質も重要なのです。
特にセロトニン神経が作り出すセロトニンという神経伝達物質の放出が不安定になると、脳内全ての神経伝達物質に影響を与えるといわれています。
脳内神経伝達物質の放出が乱れると、心の病を誘発させます。